むし歯と歯周病の危険度チェック

「8020運動」ってご存知ですか?

8020運動は、『80歳になったとき、自分の歯を20本以上残そう!』という運動です。

ある調査によると、”80歳になったときに自分の歯を20本残せるか”との質問に、約75%の人が”自信がない”と回答したそうです。歯を失う原因は、むし歯だけではありません。

しっかり歯磨きをしていた人でも、日本人は、50歳を過ぎたあたりから急に歯を失い始める人が多いようです。

その原因のひとつが「歯周病」です。

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)に細菌が停滞することで、歯垢が蓄積し、歯肉の辺縁が炎症を帯びてきます。この段階では痛みはほとんどありませんが、色が赤くなったり、腫れたりします。

そのまま放置していると、歯周ポケット(歯と歯肉の境目)が奥深くへと伸びていきます。
歯槽骨(歯を支える土台部分)まで到達して溶けていくことで、固定されていた歯のバランスが崩れ、最終的には歯を抜かねければならない事態にまで発展します。

歯周病は細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

歯周病の原因となる歯垢は取り除かなけいと、硬くなります。
これが歯石です。
歯石に変化すると、歯の表面にまで強固に付着してきます。

歯石は単にブラッシングだけでは取り除くことは難しく、歯石が付着した状態が続くことで、歯石だけでなく、周囲にも細菌が入り込む危険性があります。
そのため、歯周病が進行していくことになるのです。

大切な歯を守り続けるためにも、「歯」の危険度チェックをしてください。
むし歯は発見が早いほど、早く治療できる病気ですので、定期検診をおすすめいたします。

  • お酒を飲んだ日は、そのまま寝てしまうことがある
  • 甘いものが好きで、ジュースやアメなどいつも何か口にしていることが多い
  • 歯ブラシの毛がすぐに開いてしまう
  • 歯の間に物がよくはさまる
  • 歯ぐきが腫れたり血が出ることがある
  • 歯ぐきの色がピンクではなく、赤や赤紫になっている
  • 歯がのびてきた
  • 固いものが噛めない
  • 指で歯を押したり、強くかみ締めると歯がぐらつく
  • 指で歯茎を押すとブヨブヨしている
  • 口がネバネバする
  • 歯が浮いた感じがする

当てはまる項目が多いほど、歯周病になっている危険性が高いと言えます。
歯周病は、むし歯のような強烈な痛みがないため、気づいた時にはだいぶ進行してしまっているものです。
一つか、二つでも当てはまるものがありましたら、ライフスタイルの改善にも気をつけて、歯医者さんに検診を!

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